さくら染めなら大切家へ

さくら初めなら大切家で

さくら初めとは?
桜の木だけを材料にした染め…それを染匠「小室さん」
夢細工では「桜染め」と呼んでいます。
 一般に、化学染料でピンクを染めて「桜染め」と呼んだり、桜と他の草木や化学染料を混ぜ、染めて「桜染め」と呼ぶ事が多いのですが、この「桜染め」は、化学染料はもちろんの事、他の草木も一切使うことなく、「桜」だけで染めています。

 ただ、江戸時代までは、紅花や茜などの赤系を染める草木を使い、桜色を染め出したものを「桜染め」と呼んでいたようです。
 しかし、桜染は「桜」で染めなければ…という思いから試行錯誤のを繰り返した末に完成したのが夢細工の「桜染め」です。

 それは失敗の連続だったそうです。
一般に、桜で色を染めるとオレンジ色かベージュ色に染まります。それは、桜の木の中にオレンジ色に染まろうとする成分がいっぱいつまっているからです。その中には、ほんの僅かですが、花びらのピンクに染まろうとする「力」も潜んでいます。「この色を取り出したい!!」…その想いから染井吉野に始まり山桜、八重桜、そして樹皮、芯材、緑葉、紅葉に至るまで、何年もの時間と伝統の技を使い、材料と染め方を試した末、やっと花びらのピンク「桜色」に染まろうとする「力」を取り出すことに日本で初めて成功しました。それが夢細工の「桜染め」なのです。

どうして桜染めなの?
匠が、ここまで桜にこだわり続けたのには訳があります。それは、桜のピンクに特別な思いがあるからなのです。
 例えば、梅の花のピンクが、身につけた時前に出て「私が私が」と自己主張する色なのに対し、桜のピンクは自らは一歩後ろに引いて、身につけた人の頬をそっとピンクに染めておしだす…そんな色だからだとのことです。

ちょうどそれは、梅のピンクが現代の西洋文化に染まり自らを声高に主張する姿なのに対し、桜のピンクは私たちがどこかへ置き忘れてきたおくゆかしい日本の心を見る様で、何とも愛おしく大切に思えるのです。
 「パッと咲いて、パッと散る潔さがいい…」などと言うのは、きっと、明治以後の人がこじつけた事で、昔から日本人に桜が愛され続けたのは、そんなおくゆかしい日本の心を桜が持っていたから違いない…と思うのです。 そんな桜色を桜で染めてみたい。どうしても染めたい。
それが、匠の桜染めの出発点であり、目標なのです。

匠からのメッセージ
私は桜の色に引き付けられてやみません。桜の色は傷ついた人の心を癒してくれます。女性をいきいきと輝かせてくれます。人を知らず知らずの内に笑顔にしてくれます。身につけた人だけではなく、周りの人までも優しくしてくれます。それは、この色が愛に満ちているからです。
長年、草木染に携わり様々な草木の色に触れてきた私ですが、
このような色を他には知りません。昔から日本でこんなに愛されて来たのは、きっとその為なのでしょう。その様な桜色を布に咲かせる桜染めは、昨年綺麗なピンク色に染まった同じ桜の木で染めても、今年全く違う色に染まる事が良くあります。
毎年、同じ色に染まらない桜染。"一期一会″の桜色との出会い・・・。それが夢細工の「さくら初め」なのです。
桜染めで一番難しいのはピンクに染まる小枝を見つけることです。
「若さがあって素直」がポイント。150年も生きた桜でも「若さがあって素直」なものもあれば、4、5年の若木でも、「若さ」も「素直さ」もないものもあります。人とよく似ているなと思います。私もいつまでも「若さ」と「素直さ」を失わないでいたい、と思い、桜に教えられる毎日です。


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